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ロード・トゥ・富士山   

富士山頂からのご来光。これが私の夢でした。
私の仲のいい先輩は毎年のように富士山に行っていて、
時間的、体力的にも今年はチャンスだと思いました。
それで先輩の中に私が混ざって、富士山に挑戦することとなったのです。

18時ごろ富士宮新5合目に到着。5合目までは車で行けます。
富士山にはいくつか登山道があります。河口湖口と富士宮口。河口湖口の方は
比較的なだらかな登山道で、富士宮口は岩がゴロゴロした登山道だそうです。
私たちは今回は富士宮口から登ることにしました。
今はもう閉山期。数多くある山小屋は6合目にある雲海荘しかあいていませんでした。
そこで私たちは6合目まで歩き、雲海荘で仮眠をとって、0時に出発することにしました。

もう6合目の時点で2000mを超えているため、スナック菓子の袋はパンパン。
空気もちょっと薄いかな…といったかんじでした。

私たちが登った日はちょうど中秋の名月に当たる日。
しかも天気もよくて、まんまるのおつきさんを見ながらの富士登山でした。
月明かりで道(といっても道なき道)も見やすかったです。
月明かりってこんなに明るいんだ!と感動しました。
とはいえ、真っ暗にはかわりないので、探検隊みたいなヘッドライトを使って登りました。

やはり空気がうすいので、ちょっと登るとすぐ心臓がバクバクいいます。
急ぎは禁物。15分歩いたら5分休んで、の繰り返しでした。

9合5勺を過ぎると、疲労、道の険しさが合い重なってそうとうハードになりました。
5人でペースをあわせながら、フォローしながらあと一息。
この頃にはもうあたりは少し明るくなっていました。

一面に広がった雲海の間から何かが見えました。
非常ランプみたいな、燃えるような真っ赤なものが。
太陽?と思ったけど、太陽は視界の一番遠くから昇るはず。
その真っ赤な物体はもっと手前の雲の中からでてきているんです。しかも、まぶしくない光。
何??と思っていたら、やっぱり太陽でした。
一番奥から昇ってくる太陽がうす雲を反射したのでしょうか、多分光の屈折か何かで
手前から昇っているように見えたんだと思います。

そんな不思議な景色に声をあげながら、頂上を目指しました。

そして6時。富士山頂に到着したのでした。
真冬並みの寒さで、こごえそうでした。
でも、達成感といったら言葉ではあらわせられません。

またひとつ、人生のひきだしを増やしたのでした(笑)

今回、伝七はお供に連れて行きませんでした。
理由は重くなってしまうから。
持って行きたかったけど、持って行かなくて正解だったと思います。
登山中の私には伝七の重さも、光の量を考える余裕もあったかどうか今思っても疑問です。
お遍路・屋久島で険しい山道は体験しているので、そこまで体力の限界ギリギリ!
というかんじではなかったけど、伝七を操るほどの余裕はなかったよーな…
FM2に三脚つけてひょいひょい登っているおじさんを見てさすがだな~と思いつつ
私もやりたかったなぁーとちょっと後悔したり。
いや、でも、ナイスな選択だったと思います。(言い聞かせ??)

by grafico2005 | 2005-09-20 21:09 | 遠出

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